第3回:営業時のこだわり

「話を聞く」がいちばんの仕事。採用支援で大切にしていたこと

さて、今回が最後の過去のお仕事についてです。

営業になった当初、お客様のことを深く理解するための研修がありました。
内容は3C分析やビジネスプロセスの理解など、まるで経営塾のような本格的なものでした。

毎週の宿題も多く、日々の営業と勉強の両立は大変でしたが、
「採用は企業にとって重要なもの。だからこそ、“枠だけ売る営業”ではなく、
会社にとってどんな採用がベストなのかを一緒に考えられるようになってほしい」
──そんな目的の研修だったと思います。


営業前の準備は“徹底リサーチ”!

その研修のおかげで、営業に行く前には必ず企業研究をしていました。
3C分析やビジネスプロセスを想定し、
会社の強み、業界での立ち位置、働く人の職種や役割までしっかり調べます。

例えば「製造スタッフの募集」とひと口に言っても、
カスタム品をつくるのか、同じ商品をラインでつくるのかで、
“仕事のたいへんなポイント”や“向いている人材像”はまったく違います。

こうした違いを理解していくうちに、
「この会社はどんな人と出会うと成長できるのか」
が見えてくるようになり、
自然と面接や選考のアドバイスもできるようになっていきました。


“想い”を聞く姿勢を大切に

そして何より大切にしていたのは、社長や担当者の“想い”を聞くこと。
「どんな人に入社してほしいのか」「採用の背景にはどんな課題があるのか」
そういった想いをしっかり受け止めてこそ、本当に意味のある提案ができます。

営業として数字を追うのではなく、
企業の未来を一緒に考える存在でありたい──
その想いで仕事をしていました。


いま行政書士として思うこと

この経験は、いまの行政書士業務にも直結しています。
手続きの先にある“企業の想い”を理解して、
何がベストな方法なのかを一緒に考える。

在留資格の手続きでも、建設業許可でも、補助金サポートでも、
根底にあるのは「企業の味方となりサポートをしたい」という気持ちです。

これからも、明るく・前向きに・誠実に。
採用×法務のプロとして、企業の成長に寄り添っていきます。